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機能が異なる4タイプのヒアルロン酸


セ・ミュー|美容マガジン|機能が異なる4タイプのヒアルロン酸

美容成分としておなじみの「ヒアルロン酸」は、ムコ多糖類(ウナギ、煮こごり、豚足、牛筋など動物の皮や骨髄、軟骨、筋に含まれるヌルヌル成分)の一つ。人体では、皮膚や関節のほか、眼球の形を保持する硝子体、そして脳にも多く含まれています。 たった1gで6リットルの水分を抱えられる保水力がある縁の下の力持ちで、細胞間や細胞を構成する要素の隙間に存在して、クッションや接着剤のような役割をしています。皮膚では、真皮層の繊維芽細胞がヒアルロン酸を生成しています。皮膚の水分量を保持し、肌の健康なターンオーバーを促すことで、バリア機能が保たれています。 しかし、25歳くらいから体内のヒアルロン酸の含有量は早くも減少しはじめます。真皮層のヒアルロン酸の減少によって肌の水分量が保持できなくなることで、肌の弾力やうるおいが失われ、表皮が乾燥しがちになり、バリア機能も低下。これが乾燥肌・敏感肌になって肌トラブルの原因になります。

ヒアルロン酸は肌に浸透しないの? 高分子のヒアルロン酸は分子量が大きさから「肌に塗っても意味がない(浸透しない)」と言われることもありますが、それは間違いです。肌に直接塗るとNMF(天然保湿因子)と同様の働きをして、乾燥から防ぎます。また、分子量の小さいヒアルロン酸など、働きによって4タイプのヒアルロン酸があります。 ①ヒアルロン酸(成分表示名称:ヒアルロン酸ナトリウム) 一般的な高分子のヒアルロン酸です。保湿力の継続時間は高分子ヒアルロン酸のほうが長く、湿度が低い環境でも機能します。肌の乾燥やアレがあるとき、外気の乾燥から保護したいとき、高分子ヒアルロン酸は肌の表面をうるおしてくれます。トゥルンとしたしっとり感やとろみは高分子ヒアルロン酸ならではの特長です。 ②滞留浸透型ヒアルロン酸(成分表示名称:加水分解ヒアルロン酸) ヒアルロン酸を超低分子に加水分解(ナノ化)し、角質層まで浸透します。ナノサイズのため、皮膚の組織内に留まって、肌の内側からうるおしてくれます。角質層に浸透するため、洗顔後も保湿力は持続します。低分子のため、とろみは少なくサラサラしています。 ③修復型ヒアルロン酸(成分表示名称:加水分解ヒアルロン酸アルキル(C12-13)) ヒアルロン酸をナノ化し、分子の一部に水に溶けず、肌の組織と結びつきやすい性質をもつ原子(アルキル基)が加えられたものです。本来ヒアルロン酸がもつ保水力に加えて、皮膚組織に含まれる油分とのなじみのよさが②との違いです。ナノ化されているため肌によく浸透して、バリア機能を修復してくれます。そのため、肌から水分が蒸発するのを抑制し、アレやシワなどの肌トラブルの改善に力を発揮。キメが整った肌を復活させます。 ④吸着型ヒアルロン酸(成分表示名称:ヒアルロン酸ヒドロキシブロビルトリモニウム) 肌に浸透させるのではなく、リンゴの表皮にできる天然のワックスのようにうるおいのベールとなって表皮に留まって、しっかり保護してくれる高分子のヒアルロン酸です。陽イオンによって帯電されているため、肌に吸着して、洗顔や汗でも洗い流されることなく、うるおいと柔軟性が持続します。​ ヒアルロン酸配合のスキンケア商品はたくさんありますが、4タイプのうちどれが含まれているかによって機能は変わります。また1種類だけでなく、複数含まれている商品もあります。浸透させたい、肌を保護したい、ダメージケアしたいといった用途によって、どのヒアルロン酸が配合されているかたしかめて商品を選べば、より効果的なスキンケアができるでしょう。 水光肌フェイシャルの高濃度ヒアルロン酸パックには全4タイプのヒアルロン酸が、フェイシャル・リンパドレナージュで用いる肌細胞活性オイルには③の修復型ヒアルロン酸が配合されています。肌の内側からも外側からもしっかりヒアルロン酸を機能させるトリートメントで、肌細胞は若々しく生まれ変わります。

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